冬来たりなば春遠からじ
これまでの活動から得た知識,発表のために重ねた努力など,一人一人の児童の力になったことと思います。それぞれに身についた力を十分に意識し,自分自身を誇って欲しいと思います。
さて,2月に入りました。3日は節分で翌4日は立春。暦の上では春が巡ってきました。まだまだ風は冷たく厳しい寒さの中にありますが,その中で静かに芽を出す準備をしている木々の様子を見ると生命の力強さを感じます。「冬来たりなば春遠からじ」という一節が思い出されますね。
冬は強い風と積雪。子どもは風の子と言われても寒い外に出て活動したりするのは辛いものです。けれども,グラウンド沿いの道にある桜の木は,今は花も葉もなく雪の中で冬の寒さをじっと我慢しながら地中深く根を張りめぐらし,春に素晴らしい花を咲かせる準備をしています。また,プロ野球の選手は,この試合のない時期に地道なトレーニングや走り込みをして体を鍛えているそうです。このような寒い時期に苦しく厳しい練習を積み重ねることが,暖かくなってからの本番で素晴らしい成績や記録を出すことにつながっているそうです。
大島の児童たちも,今こそ一所懸命学習や体力作りに取り組んで知識や体力を蓄えてもらいたいと思います。縄跳びがもう少しの人は「繰り返して跳んでみよう」漢字が苦手な人は「毎日10回書いて覚えよう」と目標をもって取り組んでほしいです。また,美しい音楽を聴くことは心を豊かにし,読書はしっかりとした考えをもつための栄養となります。辛いな,面倒だなと思うときこそ,ぐっと我慢して挑戦し続けることが大切なのです。
春はもうすぐそこに来ています。しっかりと根を張り,春に立派な花を咲かせるために,今こそ精一杯の努力を続けて欲しいと思います。