大島小学校

大島小学校

2013年1月8日火曜日

校長室から 1月号


       ~自己肯定感を育む~

  新年,あけましておめでとうございます。
  今年の元旦は,晴れた清々しい日となりました。皆様には,佳い年明けを迎えられたことと存じます。

さて,1月は,新年度に向けての目標や現在の区切り(まとめ)を意識する時期です。この時期になると,子供たちは,進学への不安,学習に対する不安,友人関係の不安など様々な「悩み」をもち,心身共に不安定な状態になることがあります。そこで,自己肯定感を高めることが,その不安を解消してくれることにつながるのではないかと考えます。そして,この自己肯定感を育むためには,自分自身の行動や興味・関心,学習に対する関わりを大切に出きる「機会」や「支え」が必要になります。
 例えば,親子で,新しい年の初めに,あるいは3学期のスタートに向けて,「○○をしたい」「○○にチャレンジしたい」「○○が出きるようになりたい」など,子供だけでなく大人も考える機会を設定します。カレンダーなどに書き込むこともいいですね。そして,その場合は,出きるだけ具体例を示し,子供たちにイメージを持ちやすくしてあげてください。日本人のノーベル賞受賞とかオリンピックや日本人宇宙飛行士などを話題にして,親子で語り合うことも効果があります。また,昨年4月に,「小中学生が小惑星を発見した」というニュースなどを取り上げ,興味・関心を持ちながら続けることでチャンスが巡ってくると感じさせることも,イメージを持ちやすくします。
学校では,縄跳び大会,学習発表会,試験,卒業式など,この時期にあった行事が予定されています。その行事と関連づけるなどして「目標を持って取り組むこと」を親子で一緒に話題にすると,子供たちは「○○が出きるようになりたい」など目標が見える形になってきます。
けれども,ここで気をつけたいことは,「結果」を期待しすぎないということです。子供にとっては,「努力」している姿を褒められることが「うれしいこと」なのです。直接声に出して褒める,メモなどに書いて褒めるなど,いろいろな褒め方があります。そして「褒めること」が,「諦めない心」「自分を大切にする心」「チャレンジする心」の原動力となります。
 3学期,子供たちには「がんばれ」ではなく,「よかったよ」「すばらしかったね」「すてきだったよ」という言葉をかけたり,「うれしかったよ」「困ったときは無理をしないでね」と,心から寄り添える言葉をかけてあげたりしたいですね。

 いよいよ,3学期のスタートです。学校では,子供たちのやる気を引き出し,わかった喜びや達成感を味わわせることを目標に,教職員一同,精一杯取り組んでいきます。
 地域,保護者の皆様,本年も変わりませず御支援と御協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。