大島小学校

大島小学校

2012年12月3日月曜日

人権週間始まる

 12月3日から「大島小学校人権週間」が始まりました。この期間だけ「人権」について考えるものではありませんが,考えるよい機会だと思います。
3日の全校朝礼で,校長先生が産経新聞の『朝の詩』に掲載された菅野清治さんの「やさしくなりたい」という詩を紹介されました。その詩は「ありがとう/いったかなぁ…。荷物を持って/あげたかなぁ…」と続くものです。『この詩の後に,「□っていったかなぁ」「□あげたかなぁ」と□のところを考えて,大島小学校の詩(2番)を作りましょう』と言われました。みんなは,どんなことを言うと相手が喜ぶか,どんなことをすると,優しい気持ちになれるかを考えて発表していました。出てきた意見は『「だいじょうぶ」「いっしょにあそぼ」っていったかなぁ』『「声をかけて」「大切にして」あげたかなぁ』などです。どれも,とっても素敵な言葉,素晴らしい考えだなあと思いました。
児童の発言を聞いていて思ったことがもう1つあります。それは,自分の考えを全校児童の前で堂々と発表できる子がいて,とても頼もしいなあということです。それと同時に,もっと大勢の子が自分の考えを発言できるといいのになあと思いました。どんな言葉が入るかを思いつかなかった子もいたとは思いますが,中には,恥ずかしくて言えなかった子もいたのではないかと思います。
全校児童の前で発表することは,とても勇気がいることです。しかし,まず「自分の考えをしっかり言えること」そして「しっかり相手の考えを聞けること」が仲間づくりの第1歩だとも思います。そして,本校の研究テーマ「自分の考えをもち,わかりやすく話そうとする児童の育成」に基づく目指す児童像でもあります。
また,「物おじせずに堂々と自分の考えが言える力」は,やがて中学校へ行って他の学校の生徒と一緒になった時(大島小学校は,おおい町の中で一番児童数の少ない小学校です。周りの生徒に圧倒され,自分の考えが言えず我慢するというようにはなってほしくないなと思います),そして大人になって社会に出た時に,とても必要になってくると思います。しかし,そういう力は,放っておいてもつくものではありません。教師が意図的に,自分の考えを話す場を作ったり,話す力を鍛えたり,また,できた時には大いに誉める…などということも必要になってきます。「自分の考えがしっかりと言える子」が育つように,取り組んでいきたいと思います。

 そして,子供たちが考えた素敵な言葉のことが実行できるようになることが大事です。これが大変難しいことです。でも,みんなで取り組み,大島小学校の誰もが「学校って楽しい」と思えるような,そんな学校をみんなで作っていきたいなと思います。