命を大切にできる人に
校 長 細川 幸夫
7月になりました。1学期も残すところわずかになりましたが,保護者・地域の皆様には学校の諸活動に御協力いただいておりますことを大変ありがたく思っております。お陰様で,児童たちは元気に学校生活を送っています。6月までの授業実施日57日のうち全員出席の日(欠席者0人)が38日ありました。しかも月を追うごとに出席率が上がり,6月は20日間のうち全員出席の日が16日でした。大変喜ばしいことです。
児童が健康で安全に登校できるのは,保護者の皆様のお陰であると感謝しております。そして,児童自身の健康管理の力が向上したものと思っています。しかし,安全面では心配することもあります。
私は,児童に対して,命を大切にしてほしい,そして自分の命は自分で守れる人になってほしいと訴えることがしばしばあります。6月を振り返ってみましても,命に関する行事や取り組みが何度かありました。
○交通安全教室:6月5日(水)に,警察や交通指導員,保護者ボランティアの皆様にお世話になり,自転車の安全な乗り方を中心に交通安全教室を行いました。1・2年生は,グランドで安全確認の仕方,右折の仕方等を練習し,3~6年生は,学校近辺の道路で坂道の走行,道路横断等を練習しました。さらに,ヘルメットの必要性について話を聞きました。ほとんどの児童が真剣に練習していた中,ごく一部の児童がふざけて注意を受けました。大変残念なことです。自分の命は,まず自分で守るという気持ちが足りない児童が多いことに気づきました。
○救急処置法(職員対象):6月10日(月)の放課後,消防署の方から本校の職員が指導を受けました。AEDを使用した心肺蘇生法の訓練は,毎年行っていますが,いざという時に的確に行えるようになるには定期的な訓練が必要です。17日の保護者会では,保護者の皆様を対象に行いますので御参加をお願いします。
○プール開き:6月13日(木)の業間の時間に行いました。プール学習は命の危険が伴うので,体育の先生の話をしっかりと聞いて,水泳の技能習得と同時に自分の命は自分で守る学習をしてほしいと思います。
○避難訓練:6月25日(火)の2限目に行いました。消防署の方々に来ていただき,調理室から出火した火災を想定して全員防災頭巾をかぶって非常階段からグランドへ避難しました。その後,煙体験を行いました。全員,真剣に取り組んでいました。町から貸与されている防災頭巾を素早くかぶる練習は事前練習だけでなく当日も行いました。自分の命は自分で守る意識付けにもなります。
このように,6月は命に関して考える行事が多くありました。これらの経験を生かしてほしいと思います。また,いじめ問題に関しても,深刻ないじめは命を奪うこともあり,自他の命を大切にする観点からも,人間としていじめは絶対にしてはいけないし,させてはいけないということを,しっかりと指導していきます。御家庭でもよろしくお願いします。