大島小学校

大島小学校

2012年6月1日金曜日

校長室から 6月号

 様々な見方・考え方で
                                                                  
 遠足に始まった5月は,学級懇談会,修学旅行,資源回収とプール掃除,グラウンドの除草,PTA役員さんによる水槽の水入れ作業と,たくさんの学校やPTAの行事が行われました。
 特に27日に行われた資源回収やグラウンドの除草作業には,多くの地域の皆様にも大変御協力をいただきました。作業終了後のグラウンドでは,早速,子供たちが野球をしていました。元気に遊ぶ子供たちの姿を見て,皆様のおかげだなあとうれしくなりました。いつも温かく見守ってくださる地域の皆様や保護者の皆様に,本当に感謝しております。ありがとうございました。お陰様で,グラウンドもプールも大変使いやすい状態となりました。6月14日からのプール学習が楽しみです。

 また,環境ゴミ減量リサイクル週間に合わせて,5月30日には恒例のごみゼロ運動を行いました。子供たちの手で,自分たちのふるさとをきれいにしていく活動です。燃えるごみ9袋,空き缶3袋,ビン・不燃ごみが若干集まりました。今年は,空き缶が昨年より多かったようです。少し疲れた子供もいたと思いますが,日頃お世話になっている自分たちの町をきれいにできた喜びも大きいようでした。

 さて,6月を迎えました。桜の美しい季節から,新緑の季節。やがて,輝く太陽の季節と実りの季節を迎える前に,気分的には少しうっとおしい,湿気の多い時期に入ります。
昔から「今日は,いい天気だ」というと「晴れ」を意味することが多いですが,「雨が好き」な人にとっては「雨の日」も実は「いい天気」です。「梅雨」の時期の雨は,自然にとって,特に農作物にとっては大変大切で,その後の実りの大きな糧になります。この時期の雨が少ない年は,日照りの夏を心配することが多いようです。多くの人にとってはあまり歓迎されない「梅雨」ですが,自然界では,実はとても大切な意味を持つものなのです。

そして,このようなことは,私たちの日常にもあてはまります。
例えば,あるもの(あること)を違う角度から見つめ直したら,今まで気づかなかった「良さ」を発見できたとか,全く違う意味が理解できたなどということがあると思います。私たちの考えを覆ってしまうのは,実は「思い込み」というものです。「こうでなくてはならない」という思い込みも,見方や考え方を変えてみると,案外気楽に考えられることであったりします。あの人はこういう人だ。自分はこうでなくてはならない。などという「思い込み」が実はつまらない「悩み」を生んでいるかもしれません。

新学期から2カ月,子供たちの中にも,気持ちの擦れ違いや思い込みで小さな諍いがおこる時期です。「梅雨」のように,様々な視点から物事を見,考え,「思い込み」ではないかを確かめてみることも大切ではないでしょうか。そして,このような様々な見方・考え方を育てていくことは,学校の務めであると考えています。

 さて,最後に,修学旅行でのうれしい一コマ。宿泊所で楽しい夕食を済ませた大島小学校の6年生6名は,誰からということなく,食事を終えた食器を種類ごとに重ね,テーブルの隅に片付けたそうです。同行していた他校の先生方にも誉めていただいたようですが,自然な形でこのようなことが出きた子供たち,素晴らしいなあと思いました。