大島小学校

大島小学校

2011年11月1日火曜日

校長室から 11月号

     ~ 学ぶ習慣を身につける ~
校長 小原美弥子

 11月に入りました。ずいぶんと秋らしくなり山々の紅葉も少しずつ美しさを増す季節となりました。10月中は,地引き網体験学習からはじまり,オーケストラの鑑賞,マラソン大会など多くの活動が行われました。また,大島祭りやそれに向けての清掃活動,太鼓練習と地域の皆様にもいろいろとお世話になりました。本当にありがとうございます。多くの体験や活動を通して,子どもたちは一回りも二回りも成長したように感じます。

 28()の校内研究会では,2年生の学級会活動の授業が行われました。子どもたち一人一人が真剣に議題に向き合い,よりよい意見を出し合っている姿を見て,成長の大きさを感じました。そして,これまで担任が熱心に子どもたちに関わり,学級の子ども同士,そして子どもと担任との信頼関係を築いてきてくれたことにも感謝しながら授業を見せてもらいました。2学期もあと2ヶ月。子どもたちに,さらにしっかりと学習の力をつけてほしいと願っています。

 さて,「何度言っても自分から勉強しません」「家庭では自分の好きなことばかりして,なかなか勉強しません」というような声をお聞きすることがあります。学力は,学校だけで身につくものではなく,やはり家庭での学習習慣を定着させることがとても大切です。それでは,家庭で学習習慣を定着させて,自分から勉強するようになるには,どのようなことが必要なのでしょうか。

一つには,低学年から子どもの学びの姿をよく見ていることです。子どもと一緒にいるだけでよいのです。傍にいることで安心感や一人ではないという認識を持たせることができます。そうすると限られた時間内での勉強ができるようになります。そして,学年があがるにつれて自律・自立ができるように少しずつ距離をおくようにしていきます。今度は一人学びができるようにするのです。

二つには,どんなことでも勉強につながるということを家庭内で分かるように伝えるということです。低学年のうちは家庭の中での約束ごとや役割を担うことでよいのです。新聞を玄関から取ってくることが毎日の役割だとすると,少しずつ役割の内容を上手に増やしていき,例えば「一面に書いてある内容を読む」ということを仕事にする,「テレビ番組の読み方から楽しい番組を知らせる」など,毎日の記事からの学びを習慣化させることがあってもよいのではないでしょうか。お手伝いなども大事な勉強です。

三つには,聞くこと・話すことを家庭の中に取り入れるということです。「今日の勉強で分かったことはどんなことだったの」「今日の勉強は難しかった」「友だちと楽しく遊べた」などを問いにして子どもからの返答を待ちます。よく聞き,よく話すことができることを目標にしてコミュニケーションの力をつけるのです。

これらを日常化することで,子どもは家庭の中で安心して少しずつ自分から勉強をしていくようになると思います。学習の習慣化のためにこの三つのこと,始めてみませんか。