[校長講話]
「情けは人のためならず」ということわざです。
「情け」とは,友達や他の人に思いやりをもってやさしくすることです。
クイズをします。今からこの
「情けは人のためならず」ということわざの意味を言いますから,合っていると思う人は手を挙げてください。
困っている人に「情け」をかけてあげる,思いやりの心をもってやさしくしてあげると,その人はあなたに甘えて努力することをやめて何もしなくなるから,その人が自分から何でもしようとするようになるためには,その人に「情け」をかけてあげないで,じっとみていなくてはいけません,という意味です。
さあ,この意味が正しいと思う人は手を挙げてください。
素晴らしいですね。誰も手を挙げませんでしたね。そうです,私が今言った意味は間違っています。
「情けは人のためならず」とは、人に「情け」をかけるのは、その人のためになるばかりでなく、親切にされた人が今度は他の人に「情け」をかけてあげる。そうするとみんなが「情け」をかけ合って,めぐりめぐって自分が他の人から「情け」をかけてもらう,親切にしてもらう。だから,人には思いやりをもって親切にしなくてはいけませんよ,という意味なのです。
私は,4月に皆さんと四つの約束を交わしました。
「元気」・「なかよく」・「あいさつ」・「宿題を毎日丁寧にする」でしたね。
「情けは人のためならず」ということわざは,四つの約束の二番目「なかよく」と似ています。
友達や上級生・下級生と仲良くすることは,友達や上級生・下級生一人ひとりに思いやりの心をもって親切にすること,「情け」をかけることなのです。そして,みなさんの「なかよく」する心,友達や上級生・下級生に親切にすることが,めぐりめぐって友達や上級生・下級生から皆さんが親切にされることになるのです。「情け」の輪が広がるのです。
「情けは人のためならず」
このことわざを忘れず,友達や上級生・下級生に思いやりの心をもって親切にしてあげてください。
そして,全校児童44名の大島小学校が,いじめのない,やさしい心・「情け」でいっぱいの学校にしていきましょう!
これで私の話を終えます。