[3学期始業式校長講話]
児童の皆さん,3学期が始まりました。
3学期は卒業する6年生の授業日は49日,他の学年の授業日は53日と短い学期ですが,6年生は中学校入学に向けて,他の学年は進級に向けて1年のまとめをし,来るべき新年度の備えをしなければなりません。特に,自分の夢や目標の実現に向けてこつこつと学習することが大切になってきます。
さて,1年生が20歳になり,6年生が25歳になる2030年,今年は2017年ですから後13年後の2030年の私たちの国日本はどんな社会になっているのでしょうか。おおよそ次のような社会になるのではないかと,学者や研究所が予想しています。
先ず,子どもが少なくなりお年寄りが増える少子高齢化がますます進みます。約三人に一人が65歳以上になると共に,日本の人口が約1000万人以上減ると予想されています。
しかし,人口が減っても,簡単な仕事等はコンピュータやロボットができるようになるようです。日本の働き手の約49パーセント(約半分)がコンピュータやロボットになるとのことです。
では,私たち人間は何をするのでしょう。それは,コンピュータやロボットができない仕事です。例えば,画家や音楽家,教師,弁護士,警察官,美容師等,人間しか考えつかないようなことをしたり,人間が直接人間に語りかけたり働きかけたりするような「人間しかできない仕事」です。
ところで,このような「人間しかできない仕事」ができるようになるために,これから皆さん小学生がしなくてはいけないことは何なのでしょう?
それは,技術や資格を身に付けることです。技術や資格とは,「ある仕事をするために必要な力」と言ってもいいです。
では,このような技術・資格を身に付けるために,何が大切になってくるのでしょう。
それは,君たち一人ひとりが立てた目標や夢の実現のために,毎日こつこつと努力することです。そのために,この3学期,校長先生は君たちに,家で机に向かって学習する時間をしっかりと持っていただきたい。例えば,1年生なら10分間,3年生なら30分間,6年生なら1時間というように「学年×10分間」と時間を決め,一日に一度は机に向かって集中して学習してください。
以上,3学期の初めに当たり「一日に一度は机に向かって学習してほしい」というお話をしました。これで3学期始業式のお話を終えます。