大島小学校
2013年11月1日金曜日
校長室から 11月号
粘り強くがんばろう
校 長 細川 幸夫
秋も深まり肌寒さを感じる季節となってきました。10月5日(土)の地引き網体験学習では,保護者の皆様,地域の皆様には大変お世話になりましてありがとうございました。
10月30日(水)には校内マラソン大会がありました。応援に駆けつけ御声援下さった保護者の皆様ありがとうございました。児童たちは,「ライバルに勝とう,自分のベストの記録を出し自分に勝とう」という気持ちで力一杯走り抜きました。走っているときの真剣な表情,走り終わった後のさわやかな笑顔がとても印象的でした。
閉会式での教頭先生からのあいさつに「2020年に東京でオリンピックが開催されることになりました。今日のマラソン大会のようながんばりを続けたら,皆さんの中からオリンピックに出場する人が出るかもしれません。たとえオリンピックに出場できなくても,大きな夢や目標を持って頑張ることはとても大切なことです。」という話がありました。教頭先生の話を聞きながら,9月8日にパラリンピック陸上代表の佐藤真海さんが,東京オリンピックが決定する直前に行った招致活動でのスピーチを思い出しました。
(一部抜粋)
19歳の時に私の人生は一変しました。私は陸上選手で,水泳もしていました。また,
チアリーダーでもありました。そして,初めて足首に痛みを感じてからたった数週間のうち
に,骨肉腫により足を失ってしまいました。
もちろん,それは過酷なことで,絶望のふちに沈みました。でもそれは大学に戻り,陸上
に取り組むまでのことでした。
私は目標を決め,それを越えることに喜びを感じ,新しい自信が生まれました。そして何
より,私にとって大切なのは…私が持っているものであって,私が失ったものではないということを学びました。
私はアテネと北京のパラリンピック大会に出場しました。スポーツの力に感動させられた私は,恵まれていると感じました。
このスピーチから学ぶことは,
① 夢や目標をもつことの大切さ
② 持っているものを最大限に活かして生きようとする強い意志
ではないでしょうか。今ある現実をしっかりと理解し,今あるものを最大限に活かし,そして夢や目標に向かって努力してきた実践があったからこそ,佐藤さんのスピーチは多くの人の心に響いたのだと思います。
夢や目標をもつことは,これまでも児童にお願いしてきました。さらに,今の自分の立場で「何ができるだろうか」「どうしたら一番力が発揮できるだろうか」を考えてみて欲しいと思います。
「○○がないからできない。」とか,やらないうちに,「自分には無理」とあきらめてしまう前に,マラソン大会で見せた「最後まであきらめずにやり遂げる粘り強さ」をもってがんばれ,児童たちはもっともっと色々な力が発揮できると信じています。