大島小学校

大島小学校

2011年6月1日水曜日

校長室から 6月号

夢をもって
校長 小原 美弥子

 6月に入りました。5月中旬以降の暑さと比べるとやや肌寒いような日が続いています。先日の豪雨では,大島地区でも,土砂崩れや道路の冠水等があり大変心配しました。幸いにも各御家庭では被害等がなかったようで,次の日,子どもたちが元気に登校してくれて安心いたしました。

 さて,5月には様々な行事がありました。1213日には,6年生は大飯地域の小学校連合の修学旅行に出かけました。前日よりの雨で,高速道路は一部通行止めとなっており,また,研修中の雨も心配されました。奈良への到着時刻が遅れ,駆け足の見学となるところもありましたが,雨には降られず,無事に研修を終えることができ,胸をなで下ろしました。USJでは好天に恵まれ,みんな大変楽しそうに活動していました。佐分利や本郷の児童たちとも交流の機会がもててよかったなあと思いました。

そのバスでのこと。ガイドさんが児童たちの気持ちをほぐすため,自己紹介をしようと呼びかけました。書かれている内容にそって児童たちは自己紹介をしていったわけですが,その中で,「将来の夢は何ですか」という問いがありました。大島小学校の児童のほとんどが「特にありません」と答えていたので,少し寂しくなりました。まだまだ,本格的な将来設計など望みませんが,それでも,「このようになりたい」という夢はもっていてほしいなあと思いました。

そこで,先日の朝礼で,佐渡裕さんのことについて話しました。

佐渡裕さんは「題名のない音楽会」という番組で御存じと思いますが,日本を代表する有名な指揮者です。佐渡さんは,小学校の卒業文集に「大人になったらベルリン・フィルの指揮者になる」と書いたそうです。そして,50歳になった今,その夢を叶え,先日のベルリン・フィルの定期演奏会で指揮をされました。ベルリン・フィルで指揮をした日本人は数少なく,小澤征爾さんに続く久しぶりの日本人だそうです。自分の夢を叶えるため,これまでにいろいろな努力を続けられてきました。大島小学校の児童たちにも,「大きくなったら・・・」と夢をもって,これからを過ごしてほしいと願っています。夢は持ち続けていれば,きっとかなうと思います。そして,そのために努力する人であってほしいと思います。

 21()には,奉仕作業として,資源回収とプール掃除・グラウンドの除草を実施いたしました。大変暑い日となり,作業は大変だったと思われますが,およそ90名の皆様がご協力くださいました。PTA・老人会の皆様,本当にありがとうございました。また,地域の皆様にも,資源回収に御協力いただき,感謝しております。児童たちも,きれいになったプールで水泳学習が始められることを,とても楽しみにしております。グラウンドでの体育や遊びも気持ちよく行えるようになりました。

 ご協力くださった皆様に,心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

31()には,ゴミゼロ運動を行いました。大島小学校ではもう恒例となっている活動です。朝早くから通学路を中心にゴミや空き缶を拾いながら登校しました。時折小雨が降る中となりましたが,児童たちは活発に活動を行っていました。草原や海岸沿いの陰となっているところの空き缶等を見つけては集めていました。

昨年よりやや量が少ないように思われました。児童たちの「自分たちの住む大島をより美しく」という思いが広がって,少しずつゴミも減っているのだろうとうれしく思っています。