大島小学校

大島小学校

2011年9月30日金曜日

校長室から 10月号

   心が育つ
校長 小原美弥子

 昨日は,FBC花壇の審査会がありました。グラウンド越しにみえる景観に,数名の審査員から口々に,「なんて美しいところでしょう。」「毎日ここにいてうらやましいですね。」と言われました。私は,思わず胸を張って肯きました。すっかり秋めいて,空は高く澄み渡り,海はきらきらと輝いて…。大島小学校の校舎から見える景色は,四季を通じて本当にすばらしいです。

 さて,本校が花壇コンクールに参加して30年以上になります。今年は7名の美化委員が中心となり,花壇の世話をしてきました。そして,審査員に「どのようなことが楽しかったですか。」と問われた児童は,「水やりです。」と答えていました。暑い日が続き,しっかりと水やりを続けることで花の育っていくことがうれしかったようです。全校児童で種まきをしたり,全校投票によってデザインを決めたりして取り組んできた花壇。委員にとってはきれいな花が咲くという結果より,皆で取り組んできたことの方がうれしかったのかもしれません。これからは,春花壇に向けて活動がはじまります。美しい心の花も育ってくれると思います。

 この日の業間には,1回目の人権集会が行われました。各学級,学年で決めた人権目標が発表されました。

 1年・・・      *一人ぼっちの人,こまっている人を なかまにいれてあげよう
          *けんかをしても,なかなおりをしよう
 2年・・・      *なかよし学級をつくろう (こまったときはたすけ合う・
                          なかよくいっしょにそぶ・友だちにもえがおであいさつ)
 3・4年・・・ *けんかをしない 友だちを大切にする やさしいクラス
 5年・・・      *ありがとうで 心がつながる
 6年・・・      *低学年にもクラスにも なかよくできる6年生

その後,各学級の目標を達成するために,「みんなと遊びたいです」「けんかをしたらすぐあやまって仲直りしたいです」等,一人一人の児童から,具体的な個人目標が発表されました。5・6年生からは,「当たり前と思わずしっかり感謝したい」「低学年の子が一人ぼっちにならないように気をつける」など,高学年としての自覚ある発表があり,うれしく思いました。12月の2回目の人権集会では,取り組みの成果を発表し合います。実践を通して,それぞれに思いやりや温かい心が育つよう支援していきたいです。

 明日は,地引き網体験学習があります。それに先駆けて,3年生は,島ジャコ倶楽部の皆さんにお世話になり,アジをさばく練習をしました。初めての体験なのに手慣れた手つきでアジを3枚に下ろす様子に「さすが大島っ子」と感心しました。
 子どもたちは,大島の自然や生活・伝統にふれることで,ふるさとの良さを改めて感じることでしょう。そして,自分たちのふるさとを誇りに思う心が育っていくことでしょう。

 児童たちは,いろいろな体験を通して,心が豊かに育っていきます。
 保護者・地域の皆様には,9月の体育大会に引き続き,大変お世話をおかけしますが,御協力,どうぞよろしくお願いします。